【ビートの自作マフラー2本目】リクエストに応えてセンター出しマフラーを製作

BEAT
ビートの自作マフラー第二弾・センター出し仕様を造る

ビートのマフラーはセンター出しが人気

こんにちは、キリンです。

ビートとアクティのマフラーを自作してみて、マフラー造りの難しさが分かってきました。

試行錯誤の連続ですが、マフラーが少しずつ出来上がって行くのはとても楽しいですね。

おかげ様で、ビートの自作マフラー1号は仲間にも好評で、

「このマフラーのセンター出しが欲しい!」

とリクエストまでもらってしまいました。

ビートにセンター出しのマフラーは良く似合います。

アフターパーツでも人気のあるレイアウトですよね。

ということで、ビートのセンター出しマフラーを造っていきます。

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マフラーと合わせて治具も作ります

センター出しマフラーも車体を使って現物合わせで作っていきますが、

今回は、治具も作りながらマフラーを組んで行きます。

治具があれば、車体からマフラーを外さなくてもマフラーが作れるので、

マフラー製作中も、ビートに乗ることが可能になります。

今後もいろんな仕様のマフラーを作ってテストしたいのと

製作の依頼があれば対応できるように、治具を準備していきます。

曲げの捻り(ひねり)角度

仮止めしたエキパイフランジに1曲げ目のパイプを差し込んで、具合のイイ位置で仮付け溶接します。

イイ感じにパイプの角度が決まりました。

今回のマフラー製作では、曲げと曲げの間の捻り(ひねり)角度を調べながら組んで行きます。

捻り角度が分かれば、3曲げを一本のパイプで曲げることができるので、

溶接の継ぎ目が無くなって、排気抵抗も小さくなるし見た目も美しく仕上がります。

フランジと1曲げ目の捻り(ひねり)角度

捻り(ひねり)角度を調べるために、パイプとフランジに目印をつけておきます。

パイプには中心線上に水平方向のケガキ線をいれます。

ケガキ線を入れてます。

フランジはボルト穴の中心を結ぶ線と、その線と直行して真ん中の穴の中心を通る線を入れます。

フランジの目印はマジックで適当な線になってます。

フランジの目印とパイプのケガキ線の円周方向のズレが何ミリなのかを測って計算すると、

フランジに対する1曲げ目の捻り(ひねり)角度が分かります。

マスキングテープを貼って、目印を写し取ります。

ケガキ線をマスキングテープに写し取ります。

写し取ったケガキ線の間隔をノギスで測ります・・・ 16.4mmですね。

次に、小学校の算数で習った円周の計算を使います。

マスキングテープを貼った部分の直径はΦ45.2mmなので周長は、

45.2✕3.14159=141.999=142mm です。

ここで、円の1周は360度なので、円周の長さを360で割ると1度あたりの角度が分かります。

これを360度で割ると、

142÷360=0.394 になります。

つまり、この部分の1度当たりの周長は0.394mmになります。

ノギスで測ったケガキ線の間隔は16.4mmなので、

1度当たりの周長 0.394mm で割ると1曲げ目の回転角度が分かります。

16.4 ÷ 0.394=41.62=42

ということで、フランジと1曲げ目の回転角度は42度だったことが分かりました。

フランジと1曲げ目の治具を製作

次に治具を造ります。

治具と言ってもあり合わせの鉄板とアングルを切って貼り付けた簡単なものです。

ハイ!出来た治具がこちらです。

ポイントは、パイプを平面上に置いた状態で、直管部分と前後の位置が決まるようにしておくことと、

フランジの幅の分だけパイプが持ち上がるように、かさ上げしていることです。

1曲げ目と2曲げ目の捻り(ひねり)角度

次に1曲げ目と2曲げ目の捻り(ひねり)角度です。

先程と同じ要領で、パイプを車体に組み付けて位置を決めて仮付けします。

2曲げ目のパイプにもケガキ線を入れてあるので、1曲げ目のケガキ線との間隔を測ります。

2曲げ目のケガキ線

赤丸のケガキ線の間隔を測ります。

マスキングテープにケガキ線を写します。

ケガキ線の間隔は 27.5 ですね。

1曲げ目と同様の計算で、1曲げ目→2曲げ目の捻り角度は、69.8度 ≒ 70度 ですね。

1曲げ目 → 2曲げ目の治具を製作

1曲げ目 → 2曲げ目の治具を作ります。

要領は フランジ → 1曲げ目 の治具と同じです。

本当はパイプを押さえるクランプも付けたいのですが、位置決めするだけなのでこれでOKです。

サイレンサーを組む

3曲げ目を仮付けするためには、サイレンサーが必要になるので、サイレンサーを組み立てます。

今回はトルクアップを狙って、サイレンサーのインナーパイプに細工をしてみました。

背圧を調整するためにパーツを追加します。(写真は加工してます)

背圧を調整するためにパーツを追加してます。形は内緒です。

次に、パンチングパイプにステンレスウールを巻いていきます。

Amazonで注文したステンレスウールをクルクル巻いていきます。

マスキングテープで仮止めしておきます。

ステンレスウールを巻いたら、グラスウールの代わりに、コレを使ってみます。

モノタロウで購入したステンレスたわし。1個 96円

今回のマフラーでは高音域を響かせるために、グラスウールを使わずステンレスウールを使います。

グラスウールの消音効果は高いのですが、高音域の音を吸収する特性があります。

ステンレスウールの消音効果はグラスウール程ではないものの

高音を消さずに消音できるようなので、どのような音色になるのか、試してみることにしました。

ステンレスたわし を、ほぐして巻いていきます。

端からグルグルまいていきますが・・・

上手く巻くのが難しい!これを均等にボディのサイズまで厚く巻くのは厳しそうです。

2個めのタワシを見てみると、真ん中を指で広げてパイプに差し込めそうです。

串刺し方式で、合計10個のタワシを使いました。

これをボディに差し込んでいきます。

両端のキャップ部分にはグラスウールを詰め込みます。

キャップをはめ込んだら仮付けして、本付けします。

車体に仮組して仮付けする

車体に仮組しました。いい感じです。

サイレンサーの位置や各部のクリアランスを確認しながら仮付けしていきます。

仮付けが済んだらマフラーを一旦車体から取り外します。

各部の本付け溶接とステーの取付け

仮付けが済んだマフラーを本付けしていきます。

エキパイ、サイレンサー、テールパイプの本付け溶接が終わりました。

これをもう一度車体に組み付けて、ステーの位置出しをして溶接したらマフラーの完成です。

ステーの溶接がイマイチ美しくありませんが、最小限の長さでステーを取り付けることができました。

重量は4.76kgと1本目よりも300gほど軽くできました。

車体に付けるとこんな感じです。まずは自分のビートで取付け確認してみます。

きれいに取り付けることができました。

Uターンしたパイプもキレイに取り回すことが出来ましたが、ちょっと目立ちすぎかなぁ…

マフラーの出口はΦ42.7mmのままなので、ちょっと見た目が貧弱ですね。

最終的には、このマフラーはエアロを組んだ仲間のビートに装着するので、

現車で確認しながら、フィニッシャーを追加します。

気になる音ですが、1本目と比べて変わりました!

音色は金属的な感じで甲高く響く音になりました。

ステンレスウール100%の効果でしょうか。

4000rpmまでは大人し目なんですが、

5000rpmを超えると甲高く吠えだします。

バリバリとした音では無いので、気持ちいいですよ。

しかし1本目のマフラーと比べて音量が上がっています。

まだ測定していませんが、車検は厳しいかな。

トルクの低下も無く、アクセルのツキもいいですね。

依頼主のビートに装着してフィニッシャーを取り付ける

後日、リクエストをくれた仲間のビートにマフラーを取付けました。

これにAmazonで買ったデュアルタイプのフィニッシャーを取付けて行きます。

そのままだとフィニッシャーがバンパーから飛び出るので、テールパイプを切断します。

慎重に位置決めしてから切っていきます。

切る位置を間違えないように、紙を巻いて切断します。

フィニッシャーも余分な長さを切断して全長を詰めました。

現物合わせなので、このような切断→位置合わせの繰り返しです。

特にフィニッシャーは見た目で一番目立つ部分なので、傾いて取り付かないよう慎重に作業します。

フィニッシャーが長かったので、テールパイプの後ろに伸びる部分はほとんど切断してしまいました。

位置が決まったので、フィニッシャーとテールパイプの溶接です。

穴が開いたフィニッシャー。後日、半自動溶接機で修正しました。

ハイ!見事に穴が開きました。

隙間のある突き合わせ溶接は、ボクの溶接技術では穴が開いてしまいます。練習が足りんですね。

色々と失敗しましたが、なんとかフィニッシャーを溶接してマフラーを車体に取付けます。

車体中心に決まった2本出しのフィニッシャー。(・∀・)イイネ!!

完成形がこちらです。

キッチリ中心線上にフィニッシャーを取付けることが出来ました。よかった!

フィニッシャーのカチアゲ具合がイイですね。

このアングルかっこいいですね!

まとめ

今回のセンター出しマフラーは、高音を響かせたくてステンレスウール100%で製作しました。

狙い通り、グラスウールの時よりも高音が響くマフラーになりました。

溶接の方も前回よりも上達したように思います。(ステーの部分は除く)

センター出しの製作を依頼してくれたビート仲間も大変喜んでくれました。

センター出しマフラーはビートによく似合うので、自分のビートにも一本作ってみたいです。

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