自宅でTIG溶接にチャレンジ!マイ溶接機の導入にかかった初期費用は12万円なり

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ハイガー産業・YS-TIG200P

マフラーを自作したくてTIG溶接機を導入

こんにちは、キリンです。

車やバイクいじりが好きなら、自分で作ったパーツを愛車に取り付けたいくないですか?

僕も昔からマフラーを自作したいと思っているんですが、

マフラーを自作するには溶接機が必要になります。

今は100Vで動かせるDIY用の溶接機が手の届く値段で販売されているので、

今回思いきって購入しました。

溶接経験の無い初心者が溶接機を買ってマフラーを作ることができるのか?

チャレンジしていきます。

溶接って危なくないの?

自宅で溶接すると言うと、家族から「危なくないの?」と言われてしまいました。

溶接はバチバチ火花が飛んでいるアーク溶接のイメージが強いのと、

アーク溶接は火花(スパッタ)がたくさん飛びます。

「ガスを使う」というと「ガス爆発」が連想されるからだと思います。

しかしTIG溶接ならばアーク溶接のような火花は飛ばないですし、

TIGに使うアルゴンガスは難燃性のガスなので爆発することはありません。

気をつけるのは、溶接した後の製品は熱いので火傷しないように保護具を着けるのと、

ガスのボンベが倒れてこないように転倒防止の対策をすることですね。

また、溶接の時に出る煙は溶接ヒュームと言って体に良いものではないので

防塵マスクも着けたほうがいいです。

購入した溶接機は YS-TIG200P

僕が購入した溶接機は「ハイガー産業」さんのTIG溶接機「YS-TIG200P」です。

電源が100Vと200V兼用なので、家庭用の100Vコンセントで使えるのと、

パルス溶接の機能が付いているのが決め手でした。

でも「100Vの溶接機は使い物にならないのでは?」

と思っている人が多いのではないでしょうか?

僕もそう思っていたのですが、マフラーに使うステンレスの薄板、

厚さ1.0mmは問題無く溶接できました。

TIG溶接導入にかかった費用は?

TIG溶接はやってみたいけど、お金がいくらかかるのか?費用が気になりますよね。

今回TIG溶接ができるようにするのに掛かった費用は約13万円でした。

内訳は次の通りです。

初期投資

・溶接機    :60,000円(ハイガー産業:YOTUKA YS-TIG200P)

・アルゴンガス :43,200円(7立米、ボンベはレンタル)

・ガス調整器  :10,000円(坂本製作所製)

・遮光面    : 6,000円(中国製

     合計)119,200円

ガスの43,200円にはレンタルボンベの補償金30,000円が含まれています。

補償金はボンベを返す時に戻ってくるので、ガス代だけだと13,200円ですね。

ガスの値段はガス屋さんによって違うので、あくまで参考の価格です。

消耗品など

今回購入したハイガー産業さんの溶接機には最低限の消耗品がセットになっています。

しかし、セットに含まれない溶加棒や薄板用の細い電極などの消耗品を

追加で購入して1万5千円位使いました。

・SUS溶加棒   : 3,600円 (Φ1.2mm)

・タングステン  : 2,000円(Φ1.0mmとΦ1.6mm 各10本セット)

・コレット    : 2,000円(Φ1.0mm、Φ1.6mm)

 「コレット」はタングステンを固定する部品です。

・ガスレンズセット: 3,500円

 「ガスレンズ」はアルゴンガスを安定して流すための部品です。

・溶接作業用の鉄板: 3,500円(厚さ4mm 900mm✕600mm)

 作業台に使います。溶接はアースを取る必要があるので、アースした鉄板の上で作業します。

これでTIG溶接を始めることができます。

アルゴンガスの入手方法

個人がDIYでTIG溶接を始める時に一番困るのがアルゴンガスの入手ではないでしょうか。

アルゴンガスの入手は、とにかくガス屋に電話すること。最初の注文では届くまで数週間かかるので注意しましょう。

僕は熊本の田舎に住んでいるのでアルゴンガスが手配できるか心配でしたが、

ネット検索で「熊本 産業用ガス 販売」や「熊本 酸素 販売」等のキーワードで調べると

地元の産業用ガス会社がいくつか出てきます。

そこに電話で問い合わせたら、すんなり手配する事ができました。

ガス会社さんとの電話のやり取りは、まずはじめに、

「溶接用のアルゴンガスを購入したいのですが、担当の方をお願いします」と伝えます。

すると、担当の人に繋いでもらえるので、

「個人なんですけどDIYでTIG溶接をするためにアルゴンガスを購入したいのですが、

そちらで販売してもらえますか?」と伝えます。

僕が電話したガス会社さんは個人への販売はOKとのこと。

そして「ボンベの大きさ」や「ボンベをレンタルするか買い取りか」を聞かれました。

また、契約書の作成が必要な事や、ボンベの使用場所の確認が必要になることを説明してくれました。

今回はボンべを7立米でレンタルにして、現場確認の日程も決めました。

後日、現場確認のため家に来てもらい、書類の作成をして手続きは完了しました。

ちなみにボンベのサイズは7立米にすることをオススメします。

大きすぎると思うかもしれませんが、TIG溶接は想像以上にガスが減っていきます。

3立米などの小さなボンベでは、あっという間に空になると思います。

僕の場合、Φ38mmのパイプを突き合わせて一周溶接して練習していますが、

20本溶接するとゲージが1目盛りくらい減ります。

このペースだと1ヶ月でボンベが空になりそうです。

最初にガスが届くまで3週間くらいかかりました

アルゴンガスの入手で気を付けておきたいのが、初めてアルゴンガスを購入する場合、

ガスが届くまでに3週間位の時間が掛かることです。

これは、ガス会社に電話した後に作業場の確認や審査が行われて、

契約書が有効になってから販売になるからです。

僕の場合、ガス会社に2月末に電話で申し込みをして現場確認と書類の記入をしたの記入が3月3日。

その後、ガスが手元に届いたのは3月17日でした。大体3週間です。

また、ガスの再充填もボンベの回収タイミングが、ガス屋さんの充填スケジュールに合わないと

1週間位待つ必要があるそうです。

TIG溶接のセッティング

3月17日にお待ちかねのガスが配達されて、機材のセッティングをしていきます。

まずは、ガスの整流器をボンベに取り付けます。

整流器は安全性を考えて、某国の安物ではなくて日本製のものを選びました。

坂本製作所さんの整流器。信頼の日本製です。
ボンベに整流器を取り付けます。
ガスホースを取り付け。

ガスホースを溶接機に取り付けます。

アースケーブルを取り付けます。

続いてトーチの電極とガスホースをセットします。

ここまでの作業は溶接機の取り扱い説明書に詳しく書いてあるので、悩む事はありませんでした。

めちゃくちゃ親切な取り扱い説明書。ネットでダウンロードできるので購入前にも確認できます。

トーチを組み立てる前に、タングステンの電極をグラインダーで尖らせます。

溶接機に付属してくるタングステン電極 Φ2.4mm

ベンチグラインダーで先端を研ぎます。

いい感じに研げました

電極を研いだらトーチを組み立てて行きます。

コレットをトーチに差し込みます
電極を差し込んでキャップをねじ込みます
電極の突き出しは5mmに調整しました。
準備完了!

まとめ

マフラーを自作したくて、とうとうTIG溶接機まで買ってしまいました。

心配していたアルゴンガスも手配できたし、100Vでもステンレスの1mmならば

問題無く溶接することができました。

今回は、TIG溶接機の導入からセッティングまでを書いてみました。

次は、溶接経験の無い初心者が溶接したらどうなるのかを書いていきます。

早くマフラーを溶接できるようになりたいです。

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