乗りっぱなしのツケはブレーキにも!75,000km走ったFIATチンクエチェントのブレーキを交換する。

車・バイク
FIAT500ブレーキ交換

乗りっぱなしはキケンです

こんにちは、キリンです。

先日オイル交換した娘のチンクエチェント。

2016年式 FIAT500 1.2 POP

乗りっぱなしのツケはオイルだけではありませんでした。

娘)「最近メーターの中のランプが時々つくんだよね・・・」

fフロントブレーキパッド摩耗警告灯

取り扱い説明書で調べるとフロントブレーキパッドの摩耗警告灯でした。

タイヤを外して見てみると・・・

ブレーキディスクに耳ができる程段減りしてます。

減っとるね~

ブレーキパッドも減ってます

ディスクもパッドも危険レベルなので交換が必要です。

純正部品でディーラーに交換を頼むと、おそらく8万円かそれ以上の費用を請求されるため、

庶民の僕はDIYで交換するしかありません。

スグに楽天市場で部品を手配しました。

部品代は一式2万円なり

今回選んだディスクとパッドは日本製のDIXCELです。

パッド:8,800円、ディスク:11,380円 合計:20,180円


海外メーカーの純正互換品も色々ありますが

DIXCEL製は海外製とくらべてディスクの減りとブレーキダストが少ないのが売りです。

しかも価格は1台分で2万円とリーズナブル。庶民の味方です。



ジャッキUP

ジャッキアップする前にホイールボルトを緩めておきます。

ジャッキでウマが入る高さまで車を上げていきます。

ジャッキはここに当てて上げていきます。

ウマが入るまでジャッキアップしたら、サスペンションの取り付け部分にウマを掛けます。

当て木をしてウマを掛けます

タイヤを外したらサイドシルの下に入れておきましょう。

ブレーキをバラしていく

センサーケーブルを外す

チンクのパッドには摩耗センサーがついているので、カプラーを外しておきます。

キャリパースプリング取り外し

キャリパーについている針金状のスプリングを外します。

外すときに飛んでいかないように注意します

張力が掛かって穴に刺さっているだけなので、プライヤーで挟んで簡単に外れます。

スライドピンを外す

キャリパーを固定しているスライドピンを2箇所外します。

樹脂のキャップの下にスライドピンがあります。

スライドピンは7mmのHEXソケットで外します。

上下2本で固定されています。

キャリパーを取り外す

スライドピンを抜いたらキャリパーが外れますが、ディスクが摩耗しているので、

ピストンを戻さないと外れません。

マイナスドライバーをパッドとディスクの間に差し込んでこじってからキャリパーを取り外します。

ピストンを押し戻してキャリパーを外します。

外したキャリパーは、ブレーキホースを傷めないように、針金で吊るしておきます。

針金でキャリパーを吊るしておきます。

外したパッドを新品と比べてみます。

左が使用済、右が新品
左)使用済:11.2mm    右)新品:17.2mm 

前回35,000kmでパッドだけ交換してるので、今回の使用済みのパッドは、

約4万km走行したものになります。

キャリパーブラケットを外す

2本のボルトをトルクスソケットのE16を使って緩めます。

トルクスボルトなのでトルクスのE16を使います

このボルトにはネジロック剤が塗ってあるのでかなり固いです。

僕はロングブレーカーバーを使って外しました。

ロングタイプのブレーカーバーは便利です。

車やバイクのメンテナンス作業では、固く締まったボルトやナットに出くわすので

ロングタイプのブレーカーバーは持っていると色々と重宝しますよ。

キャリパーブラケットのボルトが外せました。
ブレーキダストで真っ黒です

ブレーキディスクを外す

ブレーキディスクはハブに2本のピンで固定されています。

このピンは12mmのレンチで簡単に取り外せます。

これでブレーキディスクは外れるのですが、ハブにガッチリ噛み合っていて、人の力では外れません。

プラハンで叩いて外します。

プラハンでガツンと叩きます。
摩耗したブレーキディスクと新品のディスク

新品部品の組付け

DEXCELのディスクを取り付ける

新しいブレーキディスクを組む前に、ワイヤーブラシでハブのサビを落としてから、

ハブとディスクが噛み合う部分にシリコングリスを塗っておきました。

次回交換する時に楽に外れる様におまじないです。

ハブがきれいになったら、新品のブレーキディスクをセットしてピン二本で固定します。

ピンの締め付けトルクは12Nmで締めました。

キャリパーブラケットを取り付ける

キャリパーブラケットを取り付ける前に、ボルトのネジの部分に残っている、

古いネジロック剤をワイヤーブラシで掃除します。

ネジがきれいになったら、ネジロック剤を塗布して締め付けました。

ネジロック剤はボルトの先端に数滴つける位で充分なので、つけすぎない様にしましょう。

ネジロック剤は先端に数滴つければOK

締め付けボルトは105Nmで締めました。

トルクレンチを使って 105Nm で締めます

ブレーキフルードを減らしておく

キャリパーを組み付ける前に、ブレーキフルードを調整します。

これは、キャリパーのピストンを押し戻した時にブレーキフルードも

押し戻されて、リザーバータンクからあふれる場合があります。

そのため、リザーバータンクからスポイト等を使って、フルードを減らしておきます。

ブレーキフルードの量を調整しておく

今回は50cc程、減らしておきました。

キャリパーのピストンを戻す

ディスクブレーキではパッドが減った分ピストンがせり出してきます。

取り外した状態のピストン

新しいパッドを取り付けるためには、ピストンを押し戻す必要があります。

専用の工具もありますが、僕はホームセンターの建材コーナーに200円位で売っている

金具とボルトで代用してます。

ボルトを突っ張らせておく
ねじ込んでいきます
ピストンを押し戻した状態

作業前の状態はこうでした。

パッドが減った時の状態

ブレーキパッドを取り付ける

新品のブレーキパッドの場合、ブレーキ鳴きが出にくくなるように、

ディスクが回転してパッドに入ってくる部分を面取りします。

ですが、DIXCELさんのパッドは既に面取りがしてありました。

さすが日本のメーカー、気配りが感じられます。

念のため、ブレーキ鳴きが出ない様、追加で面取りを行いました。

付属のブレーキグリスを塗布してからキャリパーにセットします。

パッドに付属していたグリスを塗ってキャリパーに取り付けます

キャリパーを固定

パッドをセットしたら、スライドピンに

シリコングリスを薄く塗って締め付けます。

締め付けトルクは28Nmで締めました。

ピンを締めたら樹脂のキャップを付けておきます。

キャリパースプリング取り付けのコツ

キャリパースプリングは硬くて取り付けに苦労する部品です。

固くて取り付けに苦労します

取り付けのコツは、キャリパーの下側の穴にピンをセットします。

スプリングの真ん中とキャリパーをウォーターポンププライヤーで挟みます。

すると上側のピンがキャリパーの穴に近づくので、指で押して上の穴に引っ掛けて、

プラハンで叩いてピンを押し込みます。

スプリングをセットできました。

パッドの摩耗センサーを繋ぐ

パッドから伸びている摩耗センサーのコードを繋ぎます。

タイヤの取り付け

部品のつけ忘れや締め忘れがないか再確認してから、タイヤをハブに仮付けします。

ウマから車を降ろしたら、ホイールボルトを本締めします。

ホイールボルトの締め付けトルクは 85Nm で締めました。

ホイールキャップをはめ込んで片側の作業終了です。

パッドを交換した後は、車を動かす前に必ずブレーキペダルを踏みごたえが出るまで踏んで下さい

そうしておかないと、ブレーキが効かず事故につながる危険があります。

まとめ

車検と時々オイル交換する程度で、ほぼノーメンテナンスだったチンクエチェント。

約75,000km走ったブレーキは、パッドだけでは無くブレーキディスクも交換が必要でした。

チンクのブレーキ交換は、日本社ではあまり使わない7mmの六角レンチや、トルクスのソケット等の

工具は必要でしたが、作業内容はいたって簡単、国産車と変わりありません。

FIATの正規ディーラーに頼むと驚くような金額になることも多いので、

DIYで出来ることはどんどんやって行きたいですね。

ブレーキは大きな事故につながることもある重要な部品です。

作業に自信が無い方は、修理工場にお願いするか、経験者にアドバイスしてもらいながら作業する等、

十分に注意して行って下さい。

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