コダワリのバージョンFなのですが
こんにちは!キリンです。
「類は友を呼ぶ」
このことわざ通り、
ビートに乗っていると
自然と仲間が増えていきます。
年齢や職業など様々ですが、
ビートの楽しさを共有できる
気の合う友人 ”ビー友” が
増えていくのも
ビートの魅力の一つです。
そんなビー友の一人「ケンピロ」くん。
黒いボディに赤い幌をまとった
バージョンFが相棒です。
ところが!
こだわりの見た目とは裏腹に、
冷間時の始動性はイマイチで
アイドリングまで不安定なんです。
限定カラーを塗り替えられた上、
メカまで不調なバージョンFが
不憫でならないと、
ビートに詳しい学生ビートさんが、
車検間近のケンピロ号を
整備することになったので
冷やかしメンテの勉強を兼ねて
見学してきました。
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EACVをチェック
アイドリングの不調ということで、
まずはEACVをチェックします。
EACV(Electric Air Control Valve)は
アイドリングを制御していて
冷却水の温度に応じて
空気量を調整しています。
EACVがブローバイガスなどで
汚れてしまうと
アイドリングが不安定になってきます。
ケンピロ号の走行距離は
12万kmを超えていますが
この間、EACVはノーメンテ!
新品に交換したいところですが、
外して清掃していきます。
EACVを外してスロットル側に
キャブクリーナーを吹き込むと
蓄積された汚れが
モコモコ浮いてきました。
EACV本体もパーツクリーナーを
吹き込んで清掃します。
デスビをチェック
EACVの次はデスビの点検です。
ビデスビの正式名称は
「ディストリビューター」で
各シリンダーのプラグに
火花を飛ばす電流を分配しています。
錆びて固着することがあるので、
ビートの弱点として知られていますが、
デスビのキャップとローターは
消耗品なんです。
消耗したデスビキャップ
デスビキャップには
4か所の電極があります。
中心にある電極は
徐々に消耗していきます。
ケンピロ号のデスビから外したキャップがこちら。
ケンピロ号のキャップは
中心電極が無くなっています!
(よくエンジンが動いていたもんだ)
プラグに繋がる3カ所の電極も
ずいぶんと消耗しています。
学生ビートさん曰く
「この電極に付着するカスも時々掃除が必要」
とのこと。
ボロボロに消耗したローター
次はデスビの中で回転しているローター
ローターの先端には
ギザギザの金属部分があります。
この金属部分とプラグに繋がる
3カ所の電極が反応して
プラグに電気が送られる仕組みです。
ケンピロ号のデスビのローターは
ギザギザ部分がほとんど
消耗していました。
新品と消耗品の比較です。
デスビキャップとローターは
単品で入手できます。
デスビキャップの部品番号は
30102-P36-006
ローターの部品番号は
30103-P65-006
キャップとローターを交換
ローターの交換作業を進めます。
シャフトの錆で固着して
ローターが外れないので
破壊して取り外しました。
シャフトの錆もキレイに取り除いて
正常なローターを取付けます。
キャップも状態のイイ部品に交換。
これでまともなデスビになりました!
点火タイミングの調整
プラグコードを戻して
エンジンを始動します。
アイドリングが不安定で
エンジンチェックランプが点灯!
自己診断機能では
エンジンチェックランプが9回点滅しました。
マニュアルによると
「シリンダ判別センサー」
の異常なのですが、
経験豊富な学生ビートさん曰く
「点火タイミングがズレてるだけで、
調整すれば大丈夫」とのこと。
サクッとタイミングライトを取り出して
点火タイミングの確認です。
タイミングマークが見えないほど
ズレ過ぎだったのですが、
デスビを回転させて点火タイミングを
調整するとマークが確認できました。
タイミングもバッチリ合ってます!
改めてキーを捻ると、
チェックランプも消えて
エンジンの始動性も良くなりました。
まとめ
始動性がイマイチだったケンピロ号。
EACVの汚れと
デスビの消耗が原因でしたが、
清掃と消耗部品の交換で
正常になりました。
やはり定期的な点検が大切ですね。
デスビに触れる機会はあまりないので
同じ状態のビートも多いかもしれません。
ボクのビートも点検してみます!
オマケ
仲間のビートを熱心に整備する
学生ビートさんと、 一歩下がって
作業を見守るケンピロ氏
のどかなビートライフの一コマです。
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